どーも!グッチー@098takashiです。
突然ですが、みなさんは「日記」書いていますか?
私自身は書いていません。
2022年まで「ライフログ」としてその日のできごとを仕事の手帳とは別の手帳に箇条書きしていたくらいです。
でもこの
『さみしい夜にはペンを持て』(古賀史健)
を読んで、日記を書いてみたくなりました。
その日のできごとを書くのではなく、思ったこと、考えたことを書いていく。
思いを言葉にする。
そんなことをよく考えた一冊でした。
なんだかもやもやする、悩みがあるという方は、日記と向き合って思いを書き連ねると気持ちがすっきりするかもしれません。
現にこの本の主人公も書くことで心が救われていく様子が描かれています。
この夜は明ける。書けば必ず
人生に悩みがある方は必見です。
『さみしい夜にはペンを持て』(古賀史健)の紹介
『さみしい夜にはペンを持て』(古賀史健)
著者の古賀史健氏があの大ベストセラーとなったアドラー心理学の著『嫌われる勇気』の著者だったことに驚き。
古賀氏は1973年福岡市の出身。
ビジネス書ライターの地位向上に尽力し、現在ライターズ・カンパニーである株式会社バトンずの代表を務めています。
ライターさん出身なんですね。
『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』どちらも家のどこかにあるはずだ。
もういっかい読んでみよう。
この本は「小説」でもあります。
なので中高生にも読みやすいように「書くこと」について述べられています。
主人公はタコのタコジローくん。
うみのなか中学校に通う少年です。
学校でいじめにあっており、ある日学校へ行かずに公園で過ごします。
そのときヤドカリのおじさんと出会って、思いを言葉で表すことについていろいろなことを教えてもらうのです。
頭のなかには言葉にならない「コトバミマン」の泡がうずまいている。
「思う」と「言う」には距離がある。
誰にも言えないことは自分に言う、だから書いて整理する。
読書感想文って誰でも書いたことがあると思うんですよ。
でもたいていの人って、思ってもいないことを書いていると思うんですよね、宿題達成のために。
日記が続かないのはその日のできごとを書いているから。
できごとではなくて「その日考えたことを書く」と良い。
「昨日カレーを食べた、おいしかった」
だけではなくて、
「12月27日午後6時。帰宅すると玄関にはカレーのにおいが充満していた。「やった」と僕は心の中で思った。母が作るカレーは12種類ものスパイスを効かせた母秘伝の味なのである」などなど、細かく描写すると後から読む日記の読者も読んでいて面白い。
「えっ?日記誰かに見せるの?」
と思いました?
日記の読者って将来の自分なんです。
だから将来の自分に向けてその日考えたことや描写を細かき書いてみることで、後から読んでも面白いものになるんです(0.1mmのシャーペンで描くように、とたとえられています)。
実際「細かく描写する」も難しいです。
やってみると自分の語彙力のなさに気づきます。
そうなんです、語彙力こそ「書くための武器」なんです。
書くためには語彙力を増やしていこう、そんなことも書かれています。
書くのがきつかったら1日の流れを書くのではなく、一部だけを書いてもいい。
「あいつむかつく」と書くより「あのひとがむかつく”と思った”」と書くと、物語っぽくなり愚痴が自分から離れていく。
このように日記を書くことについて、
- 書くことの意味(思いを言葉にする)
- 書くことの意義(将来の自分という読者がいる)
- 書くための方法(語彙を増やす、一部で良いなど)
書き続けるための秘策がヤドカリのおじさんと、タコジローの交流を通して知ることができます。
本を読むのが好きな子どもにもおすすめしたい。
(うちの子は『変な家』シリーズにはまっているから読みそうにない・・・)
なにかもやもやしている方は書くことでスッキリできるかもしれません。
あと特筆すべきはイラストレーターの「ならのさん」のあたたかいイラスト。
きれいですよねー
ならのさんのオフィシャルサイトはこちらからどうぞ
このサイトを眺めているだけでも癒しの時間です( *´艸`)
『さみしい夜にはペンを持て』(古賀史健)を読んで思った3つのこと
- 1日1行でもいいから考えたことを書いてみよう
- 思いを言葉にするために小説も読もう
- イラストの練習をしてみよう
今日のエンジョイ!
来週から2024年。まずは止まっていたライフログを復活させ、1日ひとつ、考えたことを書くことから始めてみよう!
『さみしい夜にはペンを持て』(古賀史健)の情報
書籍名:さみしい夜にはペンを持て
著書名:古賀史健
出版社:ポプラ社
出版日:2023/7/18
エンジョイ度:★★★★
おすすめの読み時:何かを書きたい!
キーワード:日記、自己実現、哲学
ページ数:292ページ
目次:
1章 「思う」と「考える」はなにが違う?
2章 自分だけのダンジョンを冒険するために
3章 きみの日記にも読者がいる
4章 冒険の剣と、冒険の地図
5章 ぼくたちが書く、ほんとうの理由
6章 「書くもの」だった日記が「読むもの」になる日
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