どーも!グッチー@098takashiです。
昨年ベストセラーになった話題の本
『きみのお金は誰のため』(田内学)
を読みました。
お金に関する価値観がガラリと変わりました。
お金、お金と考えてお金にとらわれる人生というのも考え物かもしれません。
お金がなくても困らない、その本質は何か、を考えさせられる本でした。
お金の本質について考えてみたい方は必見です。
『きみのお金は誰のため』(田内学)の紹介
もし子どもに
「お金ってなに?」
と聞かれたら、なんて答えるか。
まじめに
「お金とは①価値の尺度②物との交換手段③価値を貯蔵するためのものだよ」
と答えてしまいそうですよね。
著者の田内学氏は、1978年生まれの金融教育家で、東京大学卒業後、なんとあのゴールドマン・サックスで16年間トレーディングに従事したバリバリの金融マン。
2019年退職後、執筆活動を開始し、その他の著書に『お金のむこうに人がいる』などがあります。
現在は「社会的金融教育家」として講演活動などを行っているそうです。
先ほどの「お金」の意味についての子どもへの回答。
この本を読むと、これってお金の持つ「機能」であって、「本質」ではないと思えてきました。
社会のなかでの私の役割は、○○の仕事をして、家に帰ったら子どもたちの良き?父親で、妻にとっては良き?夫で、という「役割」であっても「「私の本質とは?」と考えてみると、なんだか悩みませんか?
物語はストーリー形式で進んでいきます。
いわゆる「経済書」というよりは、少年時代の淡い思い出というような小説チックな形です。
ゆえに読みやすくて、どんどん読み進めてしまいました。
中学生の主人公と謎のお金持ち、投資銀行で勤める若い女性の3人を軸に、
- お金自体には価値はない
- お金で解決できる問題はない
- みんなでお金を貯めても意味がない
について紐解いていきます。
ネタバレになりそうですが、最後の最後に「実はこうだったのか!」という全米が泣いた的な結末になりますので、ハンカチをご準備のうえ読み進めてください。
この本を読んで「そうか言われてみればそうだな」と思ったことが、
- 税金の導入によってお金(貨幣)が必要になる。
- 集めた税金を政府が使うことによって、お金が循環する。
- お金は個人にとって価値があるが、全体では価値がない。
というもの。
江戸時代は年貢を幕府の上納していましたが、今はお金が「税金」として集められますよね。
お金って税金を集めるために発行されている、ってわかったら「増税」って政府がやることも納得はしないけど「なるほどだから増税するのか」と思いませんか。
そして集めたお金=税金をまた民間に支出して世の中からまたお金を集める。
お金ってその仕組みの機能なんですよ。
そして個人がお金を貯めると老後の安心につながりますが、全体でお金を貯めて意味がないってどういう意味?って思いますよね。
お金の量って実際は政府にコントロールされているんですよ。
全体のパイ=量は決まっているから、全体で貯金したってお金は増えもしないし誰かの手に渡ることもない。
だから全体には価値がない、ということなんですね。
それでは「全体のための価値」ってなんでしょうか。
それは本書を最後まで読み進めていくことでよくわかります。
ヒントは「自分が関わる範囲を増やしていく」ことです。
人と人の絆が大事、なんですよ。
それからすると『女子とお金のリアル』の反対側を行く考え方だと思います。
機会があればぜひ2冊を読み比べてみて、あなたの考える「お金」の在り方がどちらに近いか。
考えてみると生き方が変わってくるかもしれませんね!
お金は残さず全部使ってしまおうという『DIE WITH ZERO』はちょっと考え方が近いかも。
『きみのお金は誰のため』(田内学)を読んで思った3つのこと
- お金だけでなんでも解決できることはない
- お金の意味を理解しながらお金を使おう
- つながりがあればお金が無くても社会は回る
今日のエンジョイ!
お金を稼ぐ!よりお金にとらわれない人生を!!
『きみのお金は誰のため』(田内学)の情報
書籍名:きみのお金は誰のため
著書名:田内学
出版社:東洋経済新報社
出版日:2023/10/18
エンジョイ度:★★★★★
おすすめの読み時:お金を稼ぐことに疲れた時
キーワード:お金、人生、自己啓発
ページ数:250ページ
目次:
第1章 お金の謎1「お金自体には価値がない」
第2章 お金の謎2「お金で解決できる問題はない」
第3章 お金の謎3「みんなでお金を貯めても意味がない」
第4章 格差の謎「退治する悪党は存在しない」
第5章 社会の謎「未来には贈与しかできない」
最終章 最後の謎「ぼくたちはひとりじゃない」
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