【2025年9月8日観測レポ】沖縄の夜空が赤く染まった日。家族で見上げた幻想的な「皆既月食」の記録

【2025年9月8日観測レポ】沖縄の夜空が赤く染まった日。家族で見上げた幻想的な「皆既月食」の記録

どーも!グッチー@098takashiです。

2025年9月8日。この日の夜、皆さんは空を見上げましたか?
日本全国で観測のチャンスがあった、今年最大の天体イベントの一つ「皆既月食」

僕の住む沖縄では、日中はまだまだ残暑が厳しいですが、日が沈むと心地よい夜風が吹き始め、空には雲ひとつない絶好の観測日和となりました。
「これは期待できるぞ!」と、思い夜中の天体ショーに向けてアラームをセット。
末っ子も「今日皆既月食なの?」と興味津々の様子でしたが、早々に眠ってしまいました。
そりゃそうでうね、小学生ですから。

いつもの満月が、ゆっくりと地球の影に飲み込まれ、やがて幻想的な赤い姿へと変貌を遂げる。
今回は、自宅のベランダから家族で見守った、約数時間にわたる宇宙のドラマを、撮影した写真とともにたっぷりとレポートしたいと思います。

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グッチー@098takashi

沖縄生まれの沖縄育ち。40代お父さんの休日は子供の遊び場や家族で出かける場所を探して沖縄のあっちこっち(ありんくりん)をめぐっています!

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知っておきたい豆知識 そもそも「皆既月食」って?

知っておきたい豆知識:そもそも「皆既月食」って?

観測レポートに入る前に、少しだけ予習をしましょう。
「そもそも、なんで月が欠けたり、赤くなったりするの?」という疑問。これを知っておくと、観測が何倍も楽しくなります。

月食とは、一言で言うと「太陽・地球・月が一直線に並ぶ」ことで起こる現象です。
普段、月は太陽の光を反射して輝いています(これが満月ですね)。
しかし、この3つの天体がきれいに一直線に並ぶと、月が地球の作り出す「影」の中に入り込んでしまいます
これが月食です。

そして、月が完全に地球の影(本影)すっぽりと入ってしまう状態を「皆既月食」と呼びます。

なぜ、完全に影に入るのに「赤く」見えるの?

ここが一番の不思議ポイントですよね。
影に入ったら真っ暗になりそうなものですが、皆既中の月は赤黒く輝きます。

これには「地球の大気」が深く関わっています。
太陽の光が地球の縁を通過する際、地球の大気層がレンズのような役割を果たします。
太陽光に含まれる青い光などは大気中で散乱して届きにくくなりますが、波長の長い「赤い光」だけは散乱しにくく、大気を通過して折れ曲がり(屈折)、影の中にある月を照らすのです。

夕焼けが赤く見えるのと同じ原理ですね。
地球の夕焼けや朝焼けの赤い光が、遠い月に届いて、あの神秘的な「赤銅色(しゃくどういろ)」の輝きを生み出しているんです。 そう考えると、なんだかロマンチックじゃありませんか?

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観測レポート 沖縄の空で起きた静かなドラマ

さて、前置きが長くなりました。
いよいよ当日の観測の様子を、時間の経過順に写真で振り返っていきましょう。

【第1幕】静かな始まり。月が少しずつ欠けていく

月食が始まってしばらく経った頃、ベランダに出て空を見上げました。
南の高い空に、いつもより少し大人しい光を放つ満月が浮かんでいます。

【第1幕】静かな始まり。月が少しずつ欠けていく

よく見ると、月の左上のあたりが、うっすらと暗くなっているのが分かります。
「あ、始まってる!」 普段の月の満ち欠けとは違う、ぼんやりとした境目。
まるで誰かが大きなクッキーを一口かじったような、不思議な形です。
これが地球の影なんだと実感する瞬間です。

【第2幕】深まる影と、高まる期待

時間が経つにつれて、影の領域はどんどん広がっていきます。

【第2幕】深まる影と、高まる期待

半分ほどが影に隠れました。
明るい部分と暗い部分のコントラストがはっきりとしてきて、月の表面のクレーターの凸凹も、影の境目付近では立体的に見えてきます。

夜風に当たりながら、これなら子どもも喜ぶかもと思い声をかけて起こしてみました。
「だいぶ欠けたねー!」「もうすぐ全部隠れるんじゃない?」なんて会話を楽しみます。
日常の喧騒から離れ、ただ静かに月の変化を待つ。
そんなゆったりとした時間が流れるのも、天体観測の醍醐味ですね。

三日月状

さあ、いよいよです。
月は細い三日月のような姿になり、あと少しで完全に影に入ります。
この頃になると、辺りの空も心なしかいつもより暗く感じられ、主役の登場を待つステージのように、期待感が高まってきました。

【第3幕】クライマックス!幻想的な「赤銅色」の世界へ

そして、ついにその瞬間が訪れました。
皆既食の始まりです。

【第3幕】クライマックス!幻想的な「赤銅色」の世界へ

見てください、この色! さっきまで白く輝いていた月が、深く、妖しく、美しい赤銅色に染まりました。

完全に真っ暗になるのではなく、ぼんやりと内側から発光しているような、何とも言えない神秘的な姿。
肉眼で見ると、漆黒の宇宙空間に、赤い宝石がポッカリと浮かんでいるようで、思わず息を呑む美しさです。

「うわー、本当に赤くなった!」 末っ子も、その不思議な光景に見入っています。

カメラの設定を色々と変えながら、この幻想的な姿を写真に収めようと必死です(笑)。
写真ではその場の空気感や、肉眼で見た時の感動を完全には伝えきれないのが悔しいですが、それでも、この宇宙の神秘の一端を切り取ることができて大満足です。

この赤い月は、しばらくの間、沖縄の夜空を静かに照らし続けていました。

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今日のエンジョイ!

今日のエンジョイ!

数時間にわたる天体ショー。
始まりから皆既の瞬間まで、家族でゆっくりと空を見上げる、とても贅沢な時間を過ごすことができました。

普段は仕事や家事、育児に追われ、ゆっくりと夜空を見上げる余裕なんてなかなかありません。
でも、こうしてたまには立ち止まって、宇宙の悠久の時間や、自然の不思議に思いを馳せてみる。
そんな時間が、忙しい現代人には必要なのかもしれませんね。

今回の皆既月食は、子どもたちにとっても、きっと忘れられない思い出になったはず。
「なんで月が赤くなるの?」という問いかけから、宇宙への興味が広がっていくきっかけになれば嬉しいなと思います。

次に日本で条件よく見られる皆既月食は、少し先になるようです。 その時もまた、家族みんなで健康に、同じ月を見上げられたらいいなと願いつつ、今回の観測レポートを終わりたいと思います。

皆さんの住む街からは、どんな月が見えましたか?

それではまた!



【今回の撮影機材】

  • カメラ:iPhone14pro、SONY WX800

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